地方に住みながらPHPエンジニアとして仕事ができるのか?PHPって何に使われてるの?
はじめに
この記事ではPHP言語の特徴や導入例、また地方にいながらPHPエンジニアとして活躍できる方法について紹介していきます。
プログラマーを目指している方、現在PHPエンジニアとして働いているものの地方への移住を検討している方はぜひご覧ください。
プログラミング言語とPHPを理解しよう
PHP言語は数あるプログラミング言語の一つです。プログラミング言語はコンピュータ上で使われる言語で、人間とコンピュータの双方が理解できるものです。
コンピュータが理解できるものは0か1の数字だけなので、実際にはコンパイルという作業が行われてはじめて解釈可能な状態となりますし、人間もPHPを学んでいないと解釈は難しいですが、様々なWebサイトやシステムはこのプログラミング言語で実現されています。
また現在使われているほとんどの言語は英数字と記号で構成されています。日本語で記述できる言語が全くないわけではないですが、コンピュータでの解釈の複雑化や、表現の多様性から一般的にプログラミング言語には向いていないと言われています。
そのため英語への苦手意識が強いとプログラミング言語を難しく感じてしまう原因となりがちです。それでも実際に利用される英語は中学生程度の単語で十分なので、あまり気後れする必要はありません。
プログラミング言語はインターネットがほぼ使われていなかった時代の古いものから、新たに開発されているものも含めて多数存在していてそれぞれ特徴があるものの根本は変わらないので、一つ習得するとその他言語に応用が効かせられるという面があります。
そうなると初めて着手するプログラミング言語は理解しやすいものが良くなってきますが、PHPは歴史が長く、独学できるツールも豊富にあるため、初めて習得するには向いている言語の一つとなります。
PHP言語について
プログラミング言語はそれぞれ得意・不得意の分野を持っていて使い分けをしていきますが、PHPは主にWebサイトを得意とする言語です。Webサイトのデザインを構成している言語はHTMLやCSSですが、PHPは動的な部分に使われます。
具体的な例としては、サイト内のお問い合わせフォームがあります。お問い合わせフォームは閲覧者が問い合わせたい内容や必須事項を入力して、サイト管理者に内容を送信するという動作が発生します。
ショッピングカートの機能もPHPで構築できます。ショッピングカートも、商品をカートに入れて購入するという動作が発生します。
また近年ホームページを作成するために広く利用されているWordPressというアプリケーションの仕組みも、PHPで開発されています。
WordPressにはMySQLというデータベースが使われていますが、PHPはデータベースとの連携にも相性の良い言語とされています。
ここまで紹介してきたようにPHPはWebシステムでの利用がメインですが、他にも業務システムやゲーム開発に使われることもあって安定した人気を保っている言語です。
学習がしやすいということもPHP言語の特徴です。PHPは90年代ぐらいから長いこと第一線で使われている言語であるため、関連の参考書は大量に出ています。
またインターネット上にもプログラミングの学習サイトが有料・無料いずれも充実してきているため、簡単に独学ができます。PHPを理解しているエンジニアも多いので、知り合いがいれば不明点等を聞ける機会も多いです。
プログラミングスクールに通うという方法もありますが、やろうと思えば無料でも十分習得可能な言語がPHPです。
以下サイトではPHPを勉強する際のポイントが細かく紹介されていたので、勉強を始めようと思っている人はぜひご覧ください。
PHPを独学で習得するための勉強法13選|おすすめ書籍3選をご紹介
今回の主旨とはやや異なりますが、日本語のプログラミング言語についての見解が紹介された文書があったので、興味のある人は見てみてください。
プログラミングの本質的難しさと
日本語/英語プログラミング言語の比較検討
フレームワークを理解しよう
フレームワークとは、特定のプログラミングが一般化された状態で用意されている枠組みのことです。PHPをはじめ、その他の言語でも様々な用途に特化したフレームワークが提供されています。
もちろんフレームワークを使わずともプログラムを作成していくことは可能ですが、フレームワークを使うことで枠組みに沿って必要な箇所だけ編集すれば良いので、自分では到底作成できないプログラムも完成させられます。
とても便利なフレームワークですが、PHPでは次に挙げるものが特に有名です。
Laravel
元々あったSymfonyというフレームワークをベースに作成されたものです。SymfonyはRubyのフレームワークであるRuby on railsと、PHPのMojaviというフレームワークに基づいて作られ、海外で人気が高いものの一つです。
Laravelは、Symfonyが持つ再利用性が高く、大規模なWebシステムの開発に適しているという特徴を引き継ぎつつ、便利な仕組みが付加されています。
Laravelの便利な仕組みとしてよく挙げられるのが「ファサード」です。プログラミングの細かい説明は省きますが、簡単に説明すると「ファサード」を使うことで同プログラム内のコーディングを短くできます。
また便利なコマンドツールが提供されていること、頻繁にバージョンアップされていて新機能が次々追加されることも特徴です。有名なフレームワークなので日本語のドキュメントも多くあります。
CakePHP
Laravelと人気を二分するフレームワークで、日本ではCakePHPの方が多く使われている傾向にあります。CakePHPもRuby on railsに基づいていて、WebアプリケーションやWebサイトの開発に適したフレームワークです。
大きな特徴としては、MVCアーキテクチャで構成されているという点です。MVCアーキテクチャは、プログラムをModel、View、Controllerの3つに分けるというもので、各部分をそれぞれの担当に振り分けて、並行作業がしやすくなる等の利点があります。
CakePHPは上述のように開発をしやすくするフレームワークであり、その他にも簡単なプログラムであれば自動生成してくれるという機能も兼ね備えています。開発のスピードアップを手助けしてくれるフレームワークです。
Codelgniter
Codelgniterは動的な部分の多いWebサイトの作成をする際に適したフレームワークです。CodelgniterもMVCアーキテクチャが採用されています。
特徴としては利用するコンピュータのリソースが少なく済む軽量なプログラムが作成できることが挙げられます。一つの機能を、必要に応じて必要となる分だけ適宜追加していく仕組みとなっているため無駄な部分が省けるためです。
またコマンド操作が不要なフレームワークということも大きな特徴です。その他フレームワークは、コマンドを入力が必要となることがあるためそれなりの知識が必要となりますが、Codelgniterはその必要がありません。
PHPにはその他にもたくさんのフレームワークが提供されていて、これからもバージョンアップを繰り返し、新たなフレームワークも作成されることでしょう。
フレームワークを利用することで作業効率のアップや、より複雑な機能開発の手助けにもなってくれるため、PHPを勉強していく際にはぜひ合わせて学習することをおすすめします。
以下サイトでは今回紹介の3つを含めたPHPの有名なフレームワークが紹介されていたのであわせてご覧ください。
PHPのおすすめフレームワーク10選を徹底比較【2021年】
地方でPHPエンジニアに転職する方法
IT企業はその他の業界の企業同様、東京等の都市部に多く集まっている傾向にあります。そのため地方に住んでいる場合はまず上京して住居を確保し、就職・転職活動をするというイメージを持ちやすいです。
地元を離れたい、離れることに支障がないということであれば全く問題ないですが、中にはPHPエンジニアを目指したいものの様々な事情で上京できないという人もいます。
2021年4月時点でもまだまだ出社するスタイルの企業が多いので、企業のある都市部近郊に住んでいた方が転職機会は多くなりますが、リモートワークのエンジニアを募集する企業も徐々に増えてきているため、地方にいながらPHPエンジニアとして働ける可能性は十分にあります。
地方であってもいくつかのIT企業や、都市部に本社を持つ企業の支社・グループ会社がいくつかは存在するので、出社スタイルでの転職が可能なところはあります。
しかし収入面では、地方の場合どうしても単価が低く設定されるという傾向があるため、リモートワークでのPHPエンジニアへの転職をあわせて検討してみてください。
またPHPは、Javaとともに求人需要のあるプログラミング言語で常に上位を占めています。
Java ScriptやPython、Go等の需要が勢いよく伸びてきている言語もありますが、PHPがリリースされてから数十年の間にたくさんのシステムでPHPが利用されているため、すぐに他の言語に取って代わられるということは考えにくいです。
そのためPHPの将来性はしばらく安泰である可能性が高いです。ただしいつまでもPHPの仕事だけを担当するとも限らないので、時代ごとに主流となっているその他言語を引き続き学んでいくことをおすすめします。
以下では地方エンジニアのメリット・デメリッが紹介されていました。収入についても触れられいるのであわせてご覧ください。
地方エンジニアのメリットを解説!地方在住と都市圏で収入はどう変わる?未経験・地方在住でスキルを磨く方法とは
リモート・在宅ワーク可能なPHPの求人について検索してみた結果をリンクします。なおフルリモートの求人だけではなく、出社が必要な日がある求人等も混ざっているので、転職活動時は就業条件に注意してご確認ください。
PHPエンジニアになって便利なWebサービスを構築しよう!
PHPはプログラミング言語の中でも安定した需要を誇っていて、様々な現場で利用されています。またエンジニアは自分の住む地域にIT企業がない場合でもリモートワーク等で仕事ができる求人が増えてきています。
活躍できる可能性の多いPHPを身につけて、地方にいながら働けるPHPエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか?